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道南支部 第1回社会部研修会を終えて
「第1回 道南支部 社会部 研修会を終えて」

 令和6年8月17日(土)に道南支部第1回社会部研修会を開催いたしました。本研修会は「災害支援における、リハビリテーションの役割」をテーマに、前田有一郎 先生(市立室蘭総合病院)、武田恵李 先生(函館中央病院)にご講演いただきました。
 前田先生の研修では「災害支援の基本と役割」、DoRATの5日間」の内容についてご講演していただきました。私を含め、災害支援リハビリテーションに携わる機会が少ない参加者が多い中、災害支援の目的や必要性、リハビリテーションとしてどのような役割を担っているかなど基礎的な内容をお話ししていただきました。1つ目のテーマである「災害支援の基本と役割」は基礎的な内容が中心であり、参加者にとって災害支援の重要性を認識できる内容でした。2つ目のテーマである「DoRATの5日間」では、前田先生が実際に訪れた能登半島地震で被災した門前地区での5日間のスケジュールや支援した内容など、経験者だからこそ伝えられる希少であり、興味深いお話を聞かせてただきました。
 武田先生の研修では「復旧期の災害リハ」という内容をご講演していただきました。武田先生は今回の災害支援が初めての参加とのことでしたが、災害支援においてリハビリテーション職として出来ることがたくさんあるのだと感じました。私も含め、災害支援に関する知識や災害支援に携わる機会が少なくてもまずは行動に移すことが大切だと学ばせてもらいました。もちろん事前に災害支援の知識は必要ですが、いままで培ってきた日々の臨床業務や人とのコミュニケーションも災害支援の現場で役立つこともあると感じました。今回の2人の講師を招いて実施した研修はとても充実した内容であり、今後災害支援リハビリテーションを志願する方が増えていくのではないでしょうか。
 また、本研修会はハイブリッド配信にて行い、ZOOMを使用し、「災害支援に関して、リハビリテーション職としてどんなことが出来るか」について、ディスカッションを行いました。運営スタッフ、参加者とも慣れない点もあり、少々戸惑うこともありましたが、研修会としては大きな問題なく終了することができました。
 最後に、ご多忙にも関わらず本講演を引き受けていただきました前田先生、武田先生に改めて深謝申し上げます。

文責:社会部 村井貴哉(函館中央病院)