公益社団法人 北海道理学療法士会

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理学療法士の皆様へ

会長メッセージ

森山 武.jpgこの度、公益社団法人 北海道理学療法士会 第9代の会長に就任いたしました 森山 武(もりやま たけし)です。
当会が目指すべき今後の方向性として、大きく4つを考えており、即時性、即効性をもって対応致します。
1.   道士会の見える化 
2.   研修会のハイブリッド化・地方受講可能なサテライト化の促進・アーカイブ動画配信
3.   登録・認定・専門PT新規申請、更新環境の整備
4.   公益事業数増と会員協同事業の促進

一つ目は、『道士会の見える化』です。
現在、道士会全体で300を超える事業を計画・実施しています。それぞれの事業について費用対効果の検証、タイムリーな問題点の確認と把握、即時性、即効性をもって問題解決に向けて対応できるようにします。加えて、スタッフ派遣事業、推薦事業など人選の見える化、理事活動報告などを道士会HPやSNSを活用し、代議員や会員の皆さまにご納得いただける運営を行います。そのほか、当会が協力しているHARP事業や選挙対策などの規定などを確認し役割分担の明確化を図ります。

二つ目は、『研修会のハイブリッド化・地方受講可能なサテライト化の促進』です。
観光地北海道によるインバウンドの影響による宿泊費高騰、JR特急券改定、ガソリン価格高騰が著しく、会員の生活を圧迫しています。札幌を中心とした対面研修会では、会員の時間的、経済的負担となるため、広大な北海道において地域格差を感じない研修会開催方法の検討が必要です。具体策としては、座学研修会は、遠方在住者の旅費宿泊費負担軽減、移動時間削減目的に主にWEB開催とし、研修会内容に応じてサテライト開催についても検討いたします。また、アーカイブ動画コンテンツ(研修会後の動画視聴)環境の整備を行い、子育て世代による家庭環境、生活環境への対応、週末勤務や夜間診療などの多様な業務体系などに対する学習環境を整備し、世代間格差などの問題解消を図ります。

三つ目は、『登録・認定・専門PT新規申請、更新環境の整備』です。
登録PT更新期限は来年12月(2026年12月)と迫っており、登録PT更新対策は直近の重要課題です。対象者が更新できなかった際は退会につながる可能性もあり、対象者全員の更新環境整備は急務です。具体策としては、ポイント取得方法、スムースな更新方法の具体策をHPやSNSなどでの情報発信を強化します。また、道士会所属の認定・専門理学療法士が更新できる環境の整備に対しては、道士会所属会員講師依頼増によるポイント取得環境の整備、各研修会・講習会などに意見交換セッションを設け支部会員と認定・専門PTとの結びつく環境を整備することも並行し行うことで対応できるものと思っております。

最後となります4つ目は、『公益事業数増加と会員協同事業の促進』です。
道民に対する公益事業増加に向け、道庁・市町村役場との連携強化に取り組みます。これにより今後活発化することが予測されるスクールトレーナーによる保健指導やHARP事業などの迅速な対応が可能となり、フレイル予防、転倒予防教室やがん教室などの地域での健康増進事業の協力体制構築へと繋げます。さらに、障害予防を目的としたスポーツ関連事業増加を目指し、道内で開催される全国大会などでの当会のブース設置を検討し障害予防事業として支援できるように関連団体との調整を行います。
会員協同事業では、道士会事業や支部活動への支部会員協力促進を図ります。理事や一部の支部役員だけが関わるのではなく、代議員や会員との共同事業を促進します。また、学生が参加可能な事業を増やし新入会員増加へとつなげ組織力強化を図ります。

最後になりますが道士会の見える化につきましては、執行部側からの発信だけでは改善は困難です。逆方向からの・・・・・つまり会員からの意見をうかがえる環境を整備することが必要と感じております。風通しが良い関係・環境整備を行い、会員の皆様と関係を強固にし、当会への愛着を持っていただけるように努めてまいります。

当会のさらなる発展に寄与できるべく改革を行い、公約実現に向け、副会長、理事、支部役員へのご協力を賜りながら活動致します。
2025年6月
公益社団法人北海道理学療法士会
会長 森山 武